全国の警備会社は警察庁の管轄の元に管理されて適時指導を受けます。警備業務を行う根本となる警備業法は国会で決められますが

実際は警察庁の警察官が作ります。それを反映させるのが各都道府県の警察本部で大阪の場合は本部生活安全部の中にある保安課と

言う部署です。本部保安課がそれぞれの警備会社の所属する所轄警察署生活安全課防犯係に指示し全ての書類を提出させ、警備業認定書はもちろん警備員指導教育責任者等の資格の発行も大阪府公安委員会の窓口となり行います。

警備業は毎年6月の大阪府公安委員会による一斉立ち入り検査を受ける義務があり、主に所轄防犯係の警察官により本社内の立ち入り検査を実施され違反があれば法律により罰せられる事になっています。

なぜ、これほど厳しく警察の管理を受けるのかというと、警備業は依頼人の生命身体財産を守る仕事に他ならないためです。

ガードマンはよく建設現場でみかけるので建設業の仲間かと思われがちですが、実際は全く関係のない世界です。なので、警備会社が

建設業界で警備業務を行うには書類面でも辻褄が合わないことが多く、あらためて警備業は建設業ではない事に気付かされるのです。


1. 警備会社はどのような形態の会社ですか?

 

    A.警備会社は警察庁が指導管理官庁のサービス業の会社です。

      所属する都道府県の公安委員会(警察)に認定された証書を発行された会社のみが警備業務を契約できます。

 

2. 警備業務とはなんですか?

 

    A.警備業法第1条、第2条では警備業務とは他人の依頼により危険な脅威から起こりうる事故の発生を予測し

      警戒し防止対策を行い、人の生命・身体・財産を守る業務とされております。

      

      ・他人の依頼によりと言うことは、お金をもらってということです。

      ・警戒し防止すると言うことは、絶対に事故を起こしてはならないという一瞬の隙も見逃さない気合の事です。

 

3. よく似た仕事も警備業務ではないの?

   例えば、デイサービス等の送迎の仕事と身辺警備、どちらもよく似ているけど?

   例えば、貴重品運搬警備と大事なものを運んでいる運送会社、どちらもよく似ているけど?

 

     A.この質問の答えも2.にヒントがあります。デイサービスの送迎は依頼者(サービスを受ける人)の身体に

       及ぶ他方からの危険を、一瞬の隙も見逃さないように警戒しているわけではありません。

       同じように、運送業は荷台に乗っている荷物を絶対に盗まれないという決意を以て警戒しているわけでは

       ありません。盗ろうと思えばだれでも盗れそうなくらいな扱いです。ところが、貴重品運搬警備では、

       必ず2名以上で1名が運搬、1名が警戒棒を持って警戒して、絶対に盗まれない決意がそこにあります。

 

4. 警備員になるには前職を聞かれたりや色々な公的書類が必要というけれど?

 

     A.警備業法の規定で警備員になることが出来ない欠格事由というのがあり、面接時にそれを確認するように

       公安委員会(警察)から指導されております。一般的な警備会社の面接では基本的に今から5年間の

       仕事や生活習慣等を聞かれます。それは罪を犯して刑務所等に入って出所し5年以上経たないと、

       警備員になれないからです。それと、破産者で復権していない者も警備員にはなれません。なぜか??

       それは質問2.にある警備員が人の生命・身体・財産を守る仕事だからです。それらを証明するのに、

       本籍地の長が発行する「身分証明書」というものが必要になります。そこには破産者でないことが、

       証明されているのです。